商売者思考

「今日、これだけの時間、労力をかけたから、その代償としてお金がもらえる。」お手伝いのお駄賃、学生時代のアルバイト、社会人になってからも含めて、生まれてからこの考え方を当たり前のこととしていたが、最近このサラリーマン思考が、トレードをする上で大きな障害になっていることを実感しています。

　例えば、トレードでは、頑張って狙ったものが、思わぬ方向に行くこともあるし、ひやひや状況を味わっての勝利もあるし、軽く入れたもので思惑通りいったりと、労力と結果が一致しないことが多い。また、狙ったものがその方向にすぐにいくことは稀で、たいてい何回かのもみ合いをへて、狙い通りにいくこともあり、一時的にはマイナスだけれども、長期的にみてプラスになることもよくある。

　サラリーマン思考でいると、一時的なマイナス状況というのが、そもそも発生しないので、その状況を受け入れるのが大変だったり、一時的なものであるのにもかかわらず、完全な負けと誤って認識してしまったりとしてしまいまして、正常な判断がしにくくなりがちです。

　そこで自分の中に起業家思考というか商売者思考で生活する癖を身につける必要性を最近よく感じています。商売者であれば、労力と結果は必ずしも比例しないし、利益を上げるための一時的なマイナスは大いに許容しているので。

　でもまあ、この３０数年間をサラリーマン思考で暮らしてきた固定観念的なものを、１８０度違うものに変えていくことはなかなか大変だなと思っています。（特に自分は、節約主義的なところもあり、お金をつくる＝使うものを減らすという考えがあるので。）

　今年は、自分の生き方も含めて、固定観念化しているサラリーマン思考を疑い、商売者思考を頭ではなく、無意識レベルまで落とし込めたらと思っています。まずはアンテナを張ってというところからですかね。

　まあでもこの世界を極めることは本当に奥深いというか深みに入っているというかやけど、よく野球選手が「野球を通じて人生を学んだ。」と言われていますが、ほんまにその気持ちがわかる気がします。