Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

欲しいものをそぎ落とす

 自分が悩んだり、落ち込んだりしたときってどんな時なんやろと考えることがあります。

 おそらくですが、いろいろある選択肢の中で1つだけを追い求めとったが、2つ、3つ持ってはる人を見て、羨ましくなって、1つだけも持ってへん自分に対して、これで良かったのかなと思う時です。大筋はそんな感じです。1つだけをいうのは、綺麗にいえば夢みたいなもんでぶっちゃけて言えば金儲け。そして、この2つ、3つというのは結婚とか家族とか友達とかそんな感じのもんです。

 こういう時は、脚本家の大石静さんの言葉に救われることがあります。「ほしいものをあきらめて、そぎ落とすことで、逆に本当に必要なものがわかる。現代人は、欲望過多になっている。」

 大石さん自身、20代で甲状腺がんかだったと思いますが、かかりはったことで死を意識しはり、こうした考えを持つようになったみたいです。

 脚本ドラマも、単なるハッピーエンドに終わらず、仕事上の夢は実現したけど、代償として流産や離婚もした話(ふたりっ子)や、禁断の大恋愛をしたが、逆に仕事を失った(蜜の味)話など、セカンドバージンも含めて見ていて人生の本質を突くような感じで、気持ちよいんです。(ドラマが少し古いですが・・「曲げられない女」「家政婦のミタ」をつくった遊川和彦さんもよく似たドラマのタイプです。)

 昨今、仕事とか恋愛、結婚、子育て、すべてを程よく要領よくこなすというか、そういったものが時代のトレンドになりつつある中で、ゲイということもありますが、何となく居心地の悪さを感じることも多いです。だからこそ、こういう時に、何が大切か欲望をそぎ落としてみることで、見えてきたものをやっていくことが大切かもしれんというか、力をもらえます。