Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

強制的に溶かす

 私は、6~7年前に都会から故郷である田舎に帰ってきました。当時、帰省するとき、地域の祭りにも行ける範囲で行ったりとしていましたが、どうも中途半端な形になっている。会社の仕事は正直誰でも代わりはきくけど、地域の仕事や家族のことになると、明確に自分自身が必要とされていることを感じた。また、はっきり言って故郷が好きで、活性化とかで貢献したく、都会志向が多い中で、あえて田舎での生活という逆張り思考で生きてやろうという気持ちもありました。

 親の説得などの圧力もありましたが、最終的には自分で決めて、戻ってきたとはっきり言えます。当時は、バリバリの体育会系の会社で営業職をやっていて、自分の中でははっきりいって、自信があって、田舎であるから生きていくことが大変ということはほとんど感じていませんでした。

 自信満々で戻ってきて、新しい仕事にも適応できましたが、その内、同僚の話のネタが内輪話や恋愛が中心であること。親からお見合いや結婚の話、そういうことが積もり積もり自分を苦しめていきました。それでも、当時はまだ20代後半であったので、俺には俺の生き方があると自信があって、そんな雑音を多少は気にしながらも独自に行動していました。

 ところが30代になり、そして1年1年過ぎていくにつれて、本当に周りが結婚した、子供を産んだという話が多くなっていき、自信のカケラが少しづつ崩れていきました。

 特に田舎では小中学校の統廃合が相次ぐなど少子化が激しく、結婚と子供を作るとヒーロー扱いされ、していない人は努力していない人と見られがちで、俺ははっきり言って昔からまあ、どちらかというと優等生的な感じで見られていたんで、それが転落した感じで見られるのも嫌でありました。まあ、俺もなんやかんやいうて真面目なところがあるから、つい期待に応えられへんことに、自分を否定しがちにもなりやすかったです。

 自分は、その崩れた自信を、億トレーダーになることで解消しようと研究や勉強に打ち込んだり、そんなに力んでやるもんではないとわかると、安定した心を手に入れたいと女性との結婚活動に向かったりもしましたが、これもそう簡単には事が進まない状態になっていました。

 最近、そういう自信がまったくなくなり、日々マイナス思考が多くなってきた時に、療養として昔聴いてた音楽を聴きました。すると、自信満々で戻ってきたころを思い出しました。そして昔はもっとプラス思考やったな。いつからこんな自信がなくなったんやろと自分の気持ちを時系列的に紐解いていきました。

 そして、得た結論ですが、日々のそういう自分をマイナスにしてしまう言動は、まともに受けない。例えば、職場で地域で結婚や出産の話題になっても、まともに受けてしまって、マイナスな感情にならないように「俺は、〇〇とか〇〇とかいう風になるねん。いやなっとる。(この○○は利己的)たとえ子供とかで親や地域に貢献できへんかっても、これで勇気づけられる人もおるから別の形で貢献するねん。」という想いを強制的に思うことで、対処することにしています。

 周りの言動を否定的にとらえることが小さな雪だとしたら、それが積もり積もると屋根を押しつぶしてしまうので、まずは「強制的に」言動を真に受けずにプラスに切り替えることで雪を溶かしていって、1週間。けっこう効果的やなと思ってまして、続けようと思います。