Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

トレードオフ

 私は、ぶっちゃけいうと、成功したい欲が強いです。それもその尺度はカネという基準でです。(落ち着いたらやりがいで、最後は貢献という気持ちですが・・・)昔はこんなことはなく、まあ中高生時代は普通に生きていくんやろなという気持ちがあったのですが、その転機は大学時代に自分がゲイだとわかったときからだと思います。

 なんていうか普通の人とは違う、だから別に普通の生き方をせんでも、とがった生き方してもええんと違うんか。それやし、家族とかも持てれへんのやから、成功することでその空いた穴の代償をしたい。そんな感じでおりまして、当時はちょうど時代は、ホリエモンとかが出てきて、郵政民営化とかで結構イケイケな時代で、ぶっちゃけ起業とかああゆうのに憧れていました。

 ただ、当時から気づいていたことですが、そういうことをするには、当時の自分は何も持ってない、だから人に頼るしかない、その為には何よりも人脈が大事であるんですが、自分はけっこう自分を出せないというか、人と深く付き合うには、そういう他愛無い恋バナ的なものが必須なのですが、それがセーブされることで、他人には、どんな人がわからないという感じで見られてしまいがちでした。

 作りたいという意識はあるものの、次第に作ること、維持することが疲れていきました。当時の私にとって、ゲイであることが、とんがった生き方を与えてくれた恩人であったけれども、同時に、とんがった生き方ができない障害物でもありました。

 この想いだけはつのるけれども、できないという感情に悶々としていた時に、別に何か他に自分の中の武器を作れば、自分の本当の姿を見せずにネットワークが作れるのではと思い、やっと武器づくりにいそしむことが、第一であると悟ったわけです。

 それから数年経ちましたが武器についてはようやくできつつあり、本格的に戦いたい状況までくることができました。ただ、今の自分は、武器づくりにいそしんだ結果、はたから見ると仕事以外引きこもりと思われても仕方がない状況で、遊んだり外に出かけることも少なく、昔に比べて人間的魅力という点では衰えたかなという気がしてます。

 先日会社の関係者(けっこう凄い人)と飲む機会があった時に、この自分を出せない感覚に陥って、当時のことを思い出しました。

 ただ、これも得るものあれば失うものもあると、トレードオフで見ていかなあかんなと、開き直った感じで終えることができたんは成長できたんかなと思います。