Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

ゲリラ戦法

 前回、何か武器を作る必要を感じたという気持ちの変化を書いてみましたが、その間にあったもう一つ気づいたことを紹介したいと思います。

mercantile.hatenablog.com

 ご存知の通り、俺は上へ這い上がりたいとずっと思ってましたが、その戦い方に大きな間違いがあったことを5年ほど前に気づきました。

 一言でいうと、強者流ではなく、弱者流の戦いをする必要があったということです。強者流とは例えていうと、米軍みたいなもので、圧倒的な装備と物力で、空から陸から万遍なく攻撃するスタイル。それに対して、弱者はゲリラになる必要があり、ゲリラとは圧倒的な軍事力をもつ正規の軍隊に対して、それに劣る軍隊が奇襲によって敵に損害を与え、補給路を断ち、撤退させる戦法であります。日中戦争時の毛沢東や、ベトナム戦争時のベトコンもこの方法で勝利しています。

 当初、自分は、上へ這い上がりたいと思ったとき、何をしたのか。それはこれからの時代、どんな時代になるのか、そして必要な能力は何か?を調べていました。当時書かれていたことは、英語、ファイナンススキル、オールラウンド分野の読書をして論理的な思考を身につけるとか、視野を広げる訓練をする、美術館など芸術に触れて、感性を磨く等々、いろんなものがあったりしましたが、一通りやっていました。

 次第に時代の流れはどうなるのか?それに対して何をする必要があるのか?に対する情報ホッパー的な感じになっておりまして、何となく、一つ一つやったことが浅はかであくまで趣味程度というか、生活を豊かにするということではよかったと思いますが、だからといって、やることを1つに絞るのも怖い感じもしてどれもモノにできていない感じで、はっきりいうと八方ふさがりに陥っていました。

 そんな気持ちの時に、弱者の戦い方であるゲリラ戦略というものに出会いました。それによると世界という米軍みたいな圧倒的戦力のある相手に対して、真正面から立ち向かえるように全方位的に能力をつけるのではなく、勝てる分野だけを決め、その能力向上に1点集中させることです。

 この世界は、はっきり言って、米軍みたいなものです。まともに、全方位的に能力をつけて戦っても、そら天才とか血縁に恵まれていたら、強者の戦いが通用するんですが、俺はそんな血縁に恵まれているわけでもなく、天才でもないんで(はっきりいうと不器用)、弱者なりに、戦力を1点集中させて、勝つしかないと思いいたったわけです。

 それで、その後はほかにやることはすべて捨てて、トレードスキル1点に絞ってきたわけですが、やっているうちに気づいたことは、「穴を深く掘れば、自然と穴は広がる。」ということでした。つまり、ある一つの分野を掘り下げていけば、自然と掘り下げる過程で他分野のことも知りたくなり、結果的には、視野も広げれるということでした。例えば、スポーツ心理とかです。

 ですので、もし、昔の自分に会う機会があれば、「お前は弱者やねんから、ゲリラ戦法で戦わなあかん。分野を1点集中させろ。分野を1つに絞るんはその年で怖い感じもするかもしれへんが、心配することない。深く掘れば穴は自然と広がるから大丈夫や」と声高に言いたいです。