Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

欲望なき世界

  最近、本当に思うのは、この田舎でずっと住み続けたいということ。移住者のブログを読み漁ったり、共感することが多いです。ちょっと前はコスト面が大きかったと思います。地価は安いし、食べ物は安くて質が良いし、まあ日常生活送るうえでは、今の時代ネットもあって不便はないし。なんやかんやゆうて田中角栄からの伝統で日本全国どこにいてもまあ最低限のものは整う政策は根付いているし、これからもその根幹は代えられないと思いますし。

  ただ、私は田舎に住んでいるものの、いわゆる田舎暮らしというものはしていません。仕事も事務系だし、休日は引きこもり状態ですし、趣味はトレードだしということで。それで、なんか知らないですが、いわゆる田舎暮らしというものに憧れがあります。古民家的なところに住んで、比較的自給自足にしてとかですかね。

 昔は、都会志向でした。最新鋭の設備が整った、とか便利なものとか、憧れていましたね。でも、今ははっきりいって、そんなもの必要?という気がしてならないです。都会はいってみれば、欲望がすぐに手が届く感じですかね。この常に届く感じが、何となく居心地が悪いというか、常に満腹感があるイメージになってしまいます。

 それに対して、田舎はある程度、制限されている。いってみれば空腹感がある感じですかね。4年ほど前に、関東圏からの移住者で面白いブログの記事を書いている人と会ったことがあります。その時、「確かに東京だと、人にもすぐ会えたり、観劇(その人はそんな趣味はなかったのですが)でもすぐにいける。ただ、それを常に欲しているかといえば違うでしょ。」と言われたことがあります。たまに、都会にいって刺激を受けて、満腹感を覚える。でも普段は空腹感で、そのうち、空腹感を楽しめるようになるイメージですかね。

 確かに、私も田舎に来たとき、買い物とかで休日にぶらっとできる場所がない。本屋がないとか思ってましたが、今は慣れましたし、逆に物理的に欲望が制限されている状況に居心地の良さを感じるようになってきました。

 最近、トレードを勉強する中で、欲望に振り回されないように、仏教の禅の考えとかインドの思想とかを軽くですが、学ぶようになりました。刺激というものはある意味いい刺激であっても人間的にはストレスに感じるものでして、真に苦しみがない状態というのは、何も求めないし、喜びもないもの、日常的に刺激というものを極力まで下げていけば、自然に悟れる状態になる。

 もしかしたら、田舎にいるということは、まさにそういう状況なのかなと思います。言ってみれば、欲望・刺激というものは男性関係も含めてアクセスが難しい(笑)この状態をむしろ、いいことだと思う考え、むしろ今の自分にとってぴったりだと思います。それで、欲望なき世界は、苦しみを救えるのか?試してみたいと思います。