Healed while heal

30代田舎在住ゲイの、普段表に出せない感情などを書き綴るブログです。

今さら「his」

 最近、このブログを見まして、今さらですが見ました。もちろん映画館は自分の地域にはないんで、家でですが、思えば映画を見るとか1年ぶりくらいでした。

www.srt-movie.com

 これで気づいたことですが、意外にゲイが受け入れてもらいやすいのは、田舎の中でも限界集落違うんかと言うことです。田舎といっても様々で、人口減少は全体的に進んでいるのですが、横ばいから微減の地区(中心街とか平野部の農村集落)から、減少が激しい山間部の限界集落地区とけっこう様々です。

 確かに、自分の住んでいる地域に照らしあわせても、中心街とか平野部の農村集落は、子供とか若者も減ってきているとはいえ、まだけっこういるので、もしこの2人がいて、カミングアウトするしないは別にして、周りからは拒絶はされないでも、歓迎もされず、あんまり触れらんとこと、どっちつかづな感じにみられる感じになる気がします。

 ところが、限界集落地区にやってきたとすると、若者や子供自体が希少で、ゲイとかそんなん関係なしに歓迎されるような感じがして、意外とうまくやっていける感じがします。映画上でも集落の人が理解していましたが、美化されているんではなくて、あながちほんまなんかなと思います。私の住んでいる地域での限界集落的なところっていうのは意外と場所も人も、考え方が斬新な感じはあります。

 都会だと同じ属性の人がコミュニティの中にとどまり続けるのに対して、真に開かれた場所なんかもしれないです。

 まあ、人は、生存が危ぶまれそうになったら、差別みたいなもんは気にしないというか、気にしていたら生きていけらん感じですかね。

 昔、ベトナム戦争の頃、本国では黒人差別が激しかったのに、戦場では黒人白人関係なしに差別もなく協力して戦った。また新自由主義を掲げたアメリカのレーガン政権のころに、女性差別が一気になくなったと聞いたことがありますが、あの時は企業が、それまでの様に差別とかで人選していたら、会社がつぶれる。みたいな考えと似たところがあるかもしれないです。(だから新自由主義がいいとは決して言えないですが)

 まあ、そんなことを気づきました。後ですが、どうしても好きになれなかったのは、あの女弁護士ですかね。一見、LGBTに理解のある正義派弁護士をうたっていますが、シングルマザーを目指す女性に対しての執拗な攻めは、おそらく彼女自身、子供がおらず、仕事も子供も得ている女性に対して、嫉妬を含んだ感情的なものがあるん違うんかと、人間味がなく見ていて気持ち悪いものがありました。

 そんなこんなもあって、私自身は裁判でも妻の方を応援したくなりました。最終的には落ち着くところに落ち着いてよかったのかなと思います。それにしてもよく聞く話ですが日本の裁判っていうのは育てた方に親権がいくことが多いんですね。私的には、子供の為に稼ぐことも、子育ての一環として評価されるべきとは思いますが、でも、子供のことを考えると、現状維持(育てた方に親権)の方がまだマシという考え方も理解できますし。

 まあ、どっちにしろ、今回一番かわいそうなのは、妻であり何より娘でありますし、夫も相手が男だったからこそ、社会的に認めてもらいたかったから結婚、子供を作ったという、ある意味社会の犠牲者にすることもできたのですが、これが女性との不倫であれば大問題でしょという感じでお涙頂戴話には決してならなかったでしょうね。弱者というのは社会を盾にして、ある意味強者となって、人を傷つけてしまうことになる。そういう危険性もはらんでいるんやなと改めて気づかされました。